7月19日に開幕する東アジアE-1選手権で、日本代表は19日に香港、24日に中国、27日に韓国と対戦する。

 森保一監督は先日、このE-1選手権のメンバー構成について次のようにコメントした。

「基本的にはカタールのワールドカップに向けて、メンバーに入っていく可能性のある選手たちで、(選考条件は)J1でレギュラーとして試合に出ているということ。先日、U-23のアジア選手権を戦った選手たちの中からも、A代表に来てもらうリストアップはしている。これまでワールドカップに出場したことがある選手たちは招集しない方向で行こうかなと。全員ではないが、基本的にはそういう方向で考えている」

 一方、第2戦で当たる中国は当初U-23代表チームで大会に臨む予定だったが、急遽フル代表に変更されるという。中国のポータルサイト『捜狐』が、「状況が変わった!」と見出しを打って、『Sports Weekly』のマ・ドクシン記者の情報としてその経緯を説明している。

 まずは、日本と同じ国内組のA代表で臨む韓国が24日に、Kリーグの22~25節のスケジュール延期を発表したことだ。これで国内組のベストメンバーを組むことが可能になった。
 

 また、当初はパリ五輪を目指すU-21代表で参加する可能性もあった日本も、前述の森保監督の発言通り、Jリーグの有力選手が出場することが決定。カタール・ワールドカップの登録メンバーが23→26枠に広がったこともあり、最後のアピールの場となる選手たちのモチベーションも高いと見ているようだ。

「中国サッカー協会は、この大会で結果を出すためにチームの問題を再考する。結局のところ、これは東アジアの最高レベルだ」

 さらに、23日に発表された最新のFIFAランクで、中国は「アジアTOP10」から脱落。これは中国国内でも大きく取り上げられた。記事は「この大会にU-23代表で出場してパフォーマンスが低下した場合、中国のFIFAランクは低下し続ける。発表されたばかりのランキングでは、すでにアジアのトップ10から外れており、78位は過去4年間で最低となっている」と綴っている

 同メディアは「韓国と日本の国内のエリート選手と対戦した場合、U-23代表へのプレッシャーは大き過ぎる」と続けている。ただ、監督はA代表の指揮官就任も取り沙汰されているU-23代表のゾラン・ヤンコビッチが指揮を執るようだ。

 ドタバタで方針を変えた中国は、果たして中国は日韓からポイントを奪うことができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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