現地時間11月27日、日本代表はカタール・ワールドカップのグループステージ第2戦でコスタリカ代表と対戦。多くのチャンスを作ったが、それらを決め切れずに、一瞬の隙を突かれて失点。0-1で敗戦を喫した。

 初戦のドイツ戦で勝利し、連勝を期して臨んだ一戦で手痛い完封負け。オーストラリア・アデレード出身で、現在サッカーダイジェスト海外編集部員のスティーブン・トムソン記者が、ドイツ戦に出場した森保ジャパン全16選手を採点した。

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【個人採点・寸評】
GK
12 権田修一 5.5
日本がペースを握る展開のなか、見せ場はほとんどなかった。そのチャンスは81分に訪れたが、相手の唯一の枠内シュートに触れたものの、止めることはできなかった。

DF
2 山根視来 6(62分OUT)
試合を通してエネルギッシュで、素早くボールを前に出そうとした。彼の試みは現実的というよりも希望に満ちたものだったが、チームメイトにはこの種の前向きな姿勢がもう少し欲しかったか。44分には日本の今大会初となるイエローカード。

DF
4 板倉 滉 6
ボランチの守田や遠藤、アタッカー陣に質の高いパスを供給。守備面の仕事はさほど多くはなかったが、要所で果敢にチャレンジして、隙のないディフェンスを見せた。
 
DF
5 長友佑都 5.5(HT OUT)
初戦のドイツ戦より、プレーに絡む機会は多かった。ただ、攻撃面ではやや物足りず。前半のみでベンチに退いた。

DF
22 吉田麻也 5
試合を通じて堅実な守備を披露。ただ失点の場面を除いては……。彼のパスが守田にプレッシャーをかけてしまい、そこでボールを奪われて失点につながってしまった。

MF
6 遠藤 航 5.5
本来の出来からは少し、物足りなさを感じた。インターセプトとタックルは良かった一方、効果的な縦パスはそこまで多くなかった。シュートを試みるも、相手にブロックされる場面も。

MF
8 堂安 律 5.5(67分OUT)
エネルギッシュなプレーで試合をスタートさせた。積極的にボールに関与し、味方とのパス交換で前に運ぼうとした。ただ、時間の経過とともにスローダウン。

MF
13 守田英正 6
失点につながるロストは残念だった。もっとも、最後まで活発さを失わず、しっかりとキープして、味方を前向きにさせるパスを出していた。浅野との連係も良く、後半に入ってすぐ、際どいシュートを放った。

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MF
15 鎌田大地 5
ドイツ戦に続き、2戦連続でスタメン出場も、期待に応えられなかった。ボールタッチやパスが乱れるなど、彼にしても珍しいミスが散見。フラストレーションが見て取れた。スペイン戦では自信を取り戻して、本領発揮といきたい。

MF
24 相馬勇紀 5.5(83分OUT)
精力的に動き回り、テンポ良くプレー。だが、とりわけラストパスのクオリティがやや乏しく、せっかくの頑張りも、それを決定的な仕事につなげられなかった。

FW
21 上田綺世 5(HT OUT)
相手DFにプレッシャーをかけて、攻撃の糸口を探ったが、試合の行方を左右するようなパフォーマンスではなかった。
 
交代出場
FW
18 浅野拓磨 5.5(HT IN)
閉塞感が漂っていた日本の攻撃に、創造性とスピード感をもたらした。オフ・ザ・ボールの動きは良く、敵DFの背後を狙っていた。あとはフィニッシュだけだった。

DF
26 伊藤洋輝 5 (HT IN)
3バックの左でプレー。失点の場面でのポジショニングに疑問。ボールウォッチャーとなり、吉田をカバーできなかった。終盤はより攻撃性を見せたが、奏功しなかった。

MF
9 三笘 薫 6(62分 IN)
敵DFをかわして、ゴール前に素晴らしいクロスを入れるなど、少なくとも2つの好機を演出。得点の予感を醸し出す存在だった。

MF
14 伊東純也 6(67分IN)
三笘とともに、ゲームチェンジャーとして期待できる働きぶり。鋭い動き出しでファウルを誘い、好位置でのFKを獲得。自慢のスピードと攻撃性能を発揮した。

MF
10 南野拓実 ―(83分IN)
限られたプレータイムのなか、貪欲にゴールに迫る。だが、求めていた成果を出すことはできなかった。

採点・文●スティーブン・トムソン

[プロフィール]
スティーブン・トムソン/1993年生まれ、オーストラリア・アデレード出身。アデレード大学を卒業後に来日し、上智大学で日本語を学ぶ。日本のスポーツと文化に精通し、今春からサッカーダイジェスト海外編集部員に。好きなサッカークラブはアデレード・ユナイテッド、リバプール、そしてガンバ大阪。