チュニジア

10グループに分かれて戦うアフリカ2次予選から参戦したチュニジアは、赤道ギニア、ザンビア、モーリタニアと同グループに入り、4勝1分1敗で首位通過。10チームが5グループに分かれた3次予選は、ホーム＆アウェイの2試合でW杯出場国が決まるなかマリと対戦した。アウェイで行われた1stレグは、1-0で勝利。ホームで行われた2ndレグはスコアレスドロー。この結果、2戦合計1-0で2大会連続6度目となるW杯出場を果たした。

6月、パナソニックスタジアム吹田で行われたキリンカップ決勝では、日本を相手に素晴らしいパフォーマンスを発揮し、3-0で完勝。とりわけ90+3分にイッサム・ジェバリがカウンターから決めたミドルシュートは見事なものだった。

出場したW杯ではすべてグループリーグ敗退に終わっているものの、今大会こそはその壁を突破し、決勝ラウンド進出を果たしたい。

注目選手：アニバル・メイブリ（マンチェスター・ユナイテッド）

アフロヘアーが特徴的なマンチェスター・ユナイテッドに所属する19歳。 フランス出身でチュニジア人の両親の間に生まれたメイブリは、ASモナコの下部組織出身だ。世代別代表ではフランスを選択してプレーしていた。

中盤でゲームを組み立て、チャンスを創出するプレーが持ち味。2019年に当時16歳ながら推定1000万ユーロ（当時約12億円）の移籍金でマンチェスター・ユナイテッドの下部組織へ入団した。

2021年5月にチュニジア代表に初招集され、今はU-23の主力として活躍。トップチームの選手としては、プレミアリーグに3試合の出場を果たした。チュニジアはもちろん、マンチェスター・ユナイテッドでも将来を嘱望される逸材だ。

10代で戦う初めてのW杯でメイブリはどんなプレーを見せて世界を驚かせるのか。未来のスター候補生の一人の活躍に注目したい。