アルゼンチン

強豪揃いの南米予選において13試合無敗を維持し、ブラジルに次ぐ2位で13大会連続となる出場を決めた。

パリ・サンジェルマンに所属する世界最高の選手リオネル・メッシを中心に、同じくパリ・サンジェルマンのアンヘル・ディ・マリア、インテルで昨シーズンのセリエAで得点ランキング3位となる21得点を記録したラウタロ・マルティネスなど前線には世界トップレベルの選手が揃っている。

自身も2006年のW杯に出場した経験を持つ、リオネル・スカローニ監督が2018年から指揮を執る。2021年にコパ・アメリカで優勝に導いたことで「メッシを初めて勝たせた監督」となった。「アルゼンチン代表選手が持つべき情熱や心構え、使命感」を植え付けることを大事にし、まとまりを見せるチームが1986年以来の優勝をメッシと共に目指す。

注目選手：リオネル・メッシ（パリ・サンジェルマン）

言わずと知れた世界最高の選手。歴代最多の7度のバロンドールを受賞し、6度のチャンピオンズリーグ得点王と、こちらも歴代最多6度の「ゴールデンシュー」を獲得。南米予選のベネズエラ戦終了後に、「W杯の後に、多くのことを考え直す」とコメントし、今大会での代表引退の可能性を示唆した。

小刻みなボールタッチからのスピードに乗ったドリブルを武器とし、左足から放たれるシュートは正確無比。自ら得点を決めることはもちろんのこと、周りを生かすプレーも秀逸。攻撃で圧倒的な違いを見せ、ボールを持つとワクワクさせてくれる選手だ。

これだけのキャリアがありながら、W杯での最高成績は準優勝。35歳という年齢を考えても、今大会にかける意気込みは相当なものがあるはず。世界最高の選手が悲願の「世界一」のタイトルを獲得できるのかは、今大会の注目ポイントの一つだろう。