ドイツ

本大会出場一番乗りを決めたのが、2014年のブラジル大会覇者ドイツだ。序盤に北マケドニアに負けるなど不安要素は見せたが、その後は大量得点で圧倒する試合が増えた。守っても最少失点の堅守で、2試合を残して18大会連続となるW杯出場を決めた。

4度のW杯優勝という実績があり、常に優勝候補の一角とされていながらも前回大会はまさかのグループリーグ敗退。今大会にかける思いは強いだろう。復権を託されたハンジ・フリック監督は、ボールを持ってピッチを支配する攻撃的なサッカーを志向しつつも、ハードワークを求め、激しい守備にも力を入れている。攻撃ではサイドからの攻撃が多く、2ボランチからサイドに展開し攻撃のスイッチを入れていく。

バイエルン・ミュンヘンのGKマヌエル・ノイヤー、チェルシーのティモ・ヴェルナーらのタレントは健在で、2014年以来となる優勝を狙える実力のあるチームだ。

注目選手：ティモ・ヴェルナー（チェルシー）

2017年にドイツ代表としてデビューを果たし、これまでエースストライカーとして活躍してきた。フリック監督が就任してから最も得点を決めている選手だ。

ヴェルナーの最大の特徴は、100メートルを11秒台前半で駆け抜ける圧倒的なスピードを生かした裏への鋭い飛び出しや、ダイナミックな高速ドリブルでチャンスに絡むこと。1トップでも2トップでも機能し、ウイングでのプレーも可能なオールラウンダーだ。

今大会では、自身も出場し悔しい思いをした前回大会の雪辱を果たすべく、得点という結果でチームに貢献したい。ヴェルナーの爆発に期待がかかる。