メキシコ

北中米カリブ海予選を2位で突破し、8大会連続でのW杯出場を決めた。1994年のアメリカ大会から7大会連続でベスト16に勝ち進んでいる強豪国の一つだ。

過去2大会において守護神としてプレーしたベテランGKギジェルモ・オチョア、ウォルヴァーハンプトンのFWラウール・ヒメネス、アヤックス所属のエドソン・アルバレス、アトレティコ・マドリードのエクトル・エレーラら、各国で活躍するタレントを擁する。

アルゼンチン人のヘラルド・マルティーノ監督の下、ショートパスを多用した丁寧なビルドアップ、攻守両面で運動量が多く、非常にアグレッシブな戦い方が特徴だ。ボールを奪ってからの高速カウンターも武器の一つ。今大会は、自国開催となった1970年、1986年に続く8強入りを目指す戦いとなる。

注目選手：ラウール・ヒメネス（ウルヴァーハンプトン）

遅咲きの選手で、名門のアトレティコ・マドリード、ベンフィカと渡り歩き、ここ数年で一気に有名になったストライカーだ。スピードに乗りながら細かいステップを刻み、相手DFの逆を突くドリブルが持ち味。

特に、ゴール前でのポジショニングが良く、裏を取ってからの得点、ワンタッチゴールを得意とする。それだけでなく、自ら持ち込んで決めることもできる万能型のFWだ。身長190cmという上背を生かした打点の高いヘディングも武器の一つで、決定力は抜群。

今大会は、世界の舞台で自らの実力を示し、母国メキシコの攻撃を牽引することが求められる。自身の得点でチームを過去最高成績となるベスト8以上に導くことができるか。