スペイン

2010年の南アフリカ大会覇者であるスペインが12大会連続の出場を決めた。最終節の2位スウェーデンとの出場権を懸けた直接対決に1-0で勝利し、本大会への切符を手にした。

若返りを図るラ・ロハの中心を担うのがユヴェントスに所属するアルバロ・モラタ、バルセロナに所属する中盤のキーマン、セルヒオ・ブスケツに、リヴァプールのチアゴ・アルカンタラらのベテランと、バルセロナのペドリ、アンス・ファティら若手選手だ。

現役時代にはスペイン代表として62試合に出場したルイス・エンリケ監督は、スペイン伝統の「ティキ・タカ」のスタイルをベースに、カウンターへのリスクを回避するために最終ラインの設定も重要視している。両サイドバックが高い位置で組み立てに参加するのではなく、基本的に低い位置から組み立てを開始するスタイルだ。

前回大会はベスト16で敗退しており、黄金期だった2010年以来のW杯制覇を目指す。

注目選手：アルバロ・モラタ（ユヴェントス）

ラ・ロハにおいて9番タイプの人材不足は長年の課題であり、モラタにかかる期待は大きい。オフ・ザ・ボールの動きから得点を取るストライカーであり、DFの背後を狙ったり、スペースに走り込んで合わせたりするプレーを得意としている。

189cmの長身でヘディングシュートも武器の一つ。スペースメイクでも重要な役割を果たし、モラタが空けたスペースに別の選手が飛び込んでいく攻撃パターンはスペインの強みだ。また、ドリブルで持ち運ぶプレーも得意であり、低い位置でボールを受けて起点になることもできる。

調子に波がある嫌いはあるものの、スペインが勝ち上がっていくためにモラタの活躍は不可欠だ。今大会はラ・ロハの攻撃を牽引し、2010年以来のタイトルへ導けるか。