ASモナコ所属の日本代表FW南野拓実(27)は18日、日本代表FW伊東純也(29)擁するスタッド・ランスとの一戦で移籍後初ゴールをマーク。FIFAワールドカップ・カタール大会を2カ月後に控える中、復調の兆しを見せている。そんな南野拓実に対する現地メディアの評価にも変化が見られている。
南野拓実はリバプール在籍時の昨季、プレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグでほとんど先発での出場機会がなく、今年6月にASモナコへ完全移籍。ただASモナコでもサイドハーフで先発起用がつづく中、再三にわたり低調なパフォーマンス露呈。3試合以上で現地メディアからチーム内最低評価を与えられていた。
またフランスメディア『Le Quotidien du Sport』は、今夏リーグアン所属クラブに加入した選手の失敗ランキングで、南野拓実を1位に指名。「フィジカル面における彼の能力に疑問を呈し、プレミアリーグでインパクトを与えるのに苦労したのは当然」と厳しい評価を下していた。
それでも同選手はリーグアン第8節・スタッド・ランス戦で、ASモナコ加入後初ゴールをマーク。ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合を前に、復調のきっかけをつかんでいる。
ASモナコの専門サイト『ASM-Supporters』は、今夏のASモナコ退団選手と新加入選手の査定を実施。その中で「南野拓実はポール・ミッチェル氏が過去にスポーツディレクターを務めていたRBザルツブルクでプレーしていた。そのため、ミッチェル氏が親交のあるリバプールとの交渉がスムーズに進んだ」と現在モナコのスポーツディレクターを務めるミッチェル氏と南野拓実の縁を紹介している。
また南野拓実の現状について「彼はまだ新天地で馴染めておらず、フィジカル面や戦術面で適応できていない。最近、フランスやヨーロッパのサッカー関係者から“失敗作”と評された」
「しかしスタッド・ランス戦で移籍後初ゴールを決めた日本人選手に対して、その言葉を使うのは早計だ」と綴り、スタッド・ランス戦でのゴールにより見切れない存在になったとの見解を示した。