現地時間11月23日、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ(E組)第1戦で、FIFAランキング24位の日本は同11位のドイツと対戦。前半はPKから先制点を許すなど、戦前の予想通り大苦戦を強いられるも、反撃に出た後半に堂安律と浅野拓磨がネットを揺らし、2ー1での逆転勝利を収めた。
日本は歓喜に沸き、ドイツは葬式ムードとなるなか、第3国の反応はどうなのか。英紙『Daily Mail』は「Sportsmailのドーハ取材班が語る。日本戦の敗北を歓迎する理由」と題した興味深い記事を掲載。「カタールでの衝撃的な結果に、中立の立場の人々は大喜びしていた」と伝えたうえで、以下のようなマット・バーロウ記者の証言を紹介している。
「EURO2016でイングランドがアイスランドに負けた時も、みんな歓声を上げていたよ。それは傲慢だと思われているからだ。イングランド、ドイツ、そして他のいくつかの国は、自分たちはサッカーが得意で、何をやってもOKだと考えているのだと思う。ドイツ人はたくさん勝って、たくさん決勝に行くのを見てきたんだろう。レベルが違うとうぬぼれているんだ」
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バーロウ記者の同僚、マーティン・サミュエル記者も同意。中立派はフットボールがもたらすドラマと番狂わせを好むと見解を示している。
「もしブラジルがサウジアラビアにノックアウトされたなら、ジャイアントキリングという側面がある。人々はジャイアントキリングが好きなんだ。例えば、ニューカッスルを悪く言う人はいないが、FAカップでスティーブネジ(現4部)と対戦すると、スティーブネジのほうが小柄で劣勢だからと、勝利を望む人がいる。それがフットボールの本質なんだ」
歴史的勝利を挙げた森保ジャパンは、エンターテインメントとしても多くの人々を魅了したようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部