オーストラリア

アジア最終予選では、日本やサウジアラビアと同じグループBを戦い、4勝3分3敗で3位になったオーストラリア。3月にオーストラリアのホームで戦った日本戦では、89分と90+4分に、途中出場の三笘薫に2得点を決められ、日本にW杯出場権を譲ることになった。

その後、アジア予選プレーオフでUAEを2-1で下し、大陸間プレーオフに進出。南米のペルーと戦い、PK戦までもつれる死闘を制して5大会連続6度目のW杯出場をつかんだ。

指揮を執るのは、2014年にベガルタ仙台を率いたグラハム・アーノルド監督。4-2-3-1を基本に、最終ラインから攻撃を構築して得点を目指す戦術を採用している。また、代表メンバーにはＪリーグのセレッソ大阪でプレーするアダム・タガートや、ファジアーノ岡山のミッチェル・デュークが名を連ね、日本のファンにも馴染みのあるチームだ。

W杯での過去最高成績は2006年のドイツ大会で収めたベスト16。同グループには前回王者のフランスがいるものの、厳しいプレーオフを勝ち抜いた勢いで決勝ラウンド進出を果たし、ベスト16の壁を越えたいところだ。

注目選手：アイディン・フルスティッチ（フランクフルト）

オーストラリアで10番を背負うレフティ。UAEとのアジア予選プレーオフでは強烈なボレーで決勝ゴールを決め、W杯出場に大きく貢献した。

代表ではトップ下やボランチで出場し、左足のプレーでピッチを支配する。埼玉スタジアム2002で行われた日本戦では見事な直接FKを決め、日本を苦しめた。正確なキックを武器に持ち、ビルドアップを重視するオーストラリアの中心的存在だと言える。

鎌田大地や長谷部誠が在籍するドイツのフランクフルトに所属し、2021-2022シーズンはUEFAヨーロッパリーグでの優勝を経験した。

今年の7月で26歳を迎えて脂が乗ったMFは、世界の舞台でオーストラリアをさらに上のステージへと底上げできるか。