イングランド

イングランドとポーランドの2強と目された欧州予選のグループIだったが、蓋を開けてみるとイングランドが8勝2分の無敗で首位通過を決めた。最終節のサンマリノ戦では10-0と圧倒的な強さを誇示。総得点39は今大会の欧州予選最多ゴール数だった。

チームをけん引するのは、サンマリノ戦でも4ゴールを挙げたハリー・ケイン。プレミアリーグ王者、マンチェスター・シティで活躍するラヒーム・スターリングやフィル・フォーデン、ジャック・グリーリッシュ、カイル・ウォーカーらも名を連ねている。

その他にも、リヴァプールの主軸であるアレクサンダー・アーノルドをはじめ、まるで“プレミアリーグ・オールスター”のようなメンバー構成は世界中のフットボールファンの胸を熱くさせる。歴代でも最高クラスと言える戦力を携えて臨む今大会。サッカーの母国が1966年大会以来となる世界一を本気で狙いにいく。

注目選手：ハリー・ケイン（トッテナム ）

ハリー・ケインは、圧倒的な得点力を誇るストライカーだ。代表チームで積み上げたゴール数は50点。今大会期間中にウェイン・ルーニー氏が持つイングランド最多得点記録の53点の更新が期待されている。

シュート精度と長身を生かしたヘディング技術に優れ、どんな状況でもゴールを奪える。加えて、味方を生かすプレーも得意であり、ポストプレーも武器の一つだ。2020-2021シーズンのプレミアリーグでは、自身3度目の得点王に輝くと同時に、アシスト王も獲得。1993-1994シーズンのアンディ・コール氏以来、史上2人目の偉業を成し遂げた。

カタールの地で“ハリケーン”を巻き起こし、母国を56年ぶりの優勝へと導けるか。