サウジアラビア

アジア予選では日本に勝利するなどグループ首位を快走して、1試合を残して2大会連続となる出場を決めた。中東では最も古くから“強豪”として力を発揮してきたチームだ。

アル・ヒラルに所属し、2018年のロシア大会でも得点を決めているサルマン・アル・ファラージやアル・イティハドに所属するスピードスター、ファハド・アル・ムワラッド、アル・ヒラルに所属する点取り屋サレー・アル・シェフリら中東屈指のタレントを擁する。

フランス人監督として初めて同国の指揮を執るのは元清掃員という異色のキャリアを持つエルヴェ・レナード。その手腕が評価され、2027年まで契約を延長している。攻撃時に人数をかけ、サイドバックも高い位置を取って厚みを持った攻撃を仕掛けてくる。球際に強く、攻守の切り替えが早くアグレッシブに戦ってくるのも特徴だ。1994年以来となる予選突破を目指す。

注目選手：サレー・アル・シェフリ（アル・ヒラル）

サウジアラビアの強豪チーム、アル・ヒラルに所属するストライカーだ。アジア最終予選でもチームの中心選手として活躍し、4得点をマークした。

スピード豊かで、前線からの守備や飛び出しにも力を発揮できるため、エルヴェ・ルナール監督のサッカーに極めてマッチする選手だ。点を取るだけではない貢献ができ、速攻でもポゼッションでも柔軟に対応でき、抜け目のないプレーができる。

今大会は、彼の得点力がサウジアラビア躍進の鍵を握る。「クラブより、代表でより活躍する」という選手。W杯という大舞台でどんな結果を出せるかに注目したい。